むかしばなし2話

前回なぜか好評だったので
今日また、あの人の話をしたいと思います(笑)


むかしむかしある高校に、西山先輩という破天荒な学生が居りました。
その先輩は人がおおよそ想像もしないようなふざけた事を
いつもハイテンションでやり始めるのです!!





それは、大分肌寒くなってきた初秋のある日の朝…。


先輩「光。」

私「なんでしょう?←すでにやな予感がする私」

先輩「俺、鮭が食べたい。
サクとか切身でなくて、姿がちゃんとしたやつを調理したい。」

私「はぁ??
西山先輩、先輩に向かって大変スミマセンが………。
あんたバカぁ!?
前回そう言って夜中に一人で出掛けて、お巡りさんにメチャクチャ怒られた
でしょーーーがあぁ!💢
そろそろヒグマに食されたいんですかぁ!!」

先輩「あわわ💦落ち着いて下さい光さん(汗)
だがしかし俺の知的好奇心がウズいてウズいてしかたないんだぁ💦
わかってくれい」

私「やれやれだぜ。
仕方無いですね、ガスコンロでチャンチャン焼き
の準備だけしておきますので、モノだけ仕入れてきて下さい。
くれぐれも、法に触れない方法で。」

先輩「流石!話の分かるお方!すぐ仕入れてくる!ひゃっはー!!」

そういって西山先輩は市場に向かって行ったのでした。



その日の夜…。

同級生とゲームをしている私の部屋に
コンコンと、ドアをノックする音。

ヤツが帰ってきた……。


ガチャと私がドアを開けるやいなや
先輩「待たせたな!これが例の物だぁ!!」

そう言って取り出したのはまさに鮭そのもの!
市場に言って粘って粘って、安くなったものを仕入れて来たみたいでした。
密漁はしていませんでした!←犯罪。。


そうしてようやく先輩と同級生と友達と私の4人で、鮭のチャンチャン焼きパーティを開催することになったのです。

しかし、鮭をガスコンロだけで調理するのは至難の技で
なかなかチャンチャン焼きが出来上がらず…。
業を煮やした西山先輩が火力をアップさせる為に取り出したのは

サラダ油。

先輩「諸君、我々はついにプロメテウスを手に入れた!」
そういって西山先輩は臆する事なくサラダ油をガスコンロに投下したのでした。

刹那、オレンジ色のひかり。
それはいきよいよく投下された油と反比例するように舞い上がる火柱。
ひびき渡る悲鳴
逃げ回る私たち

そして、燃える西山先輩の前髪。

こうして西山先輩の知的好奇心『鮭のチャンチャン焼き』は
苦い想いでと共に闇に葬られたのでした…。


皆様はくれぐれも鮭をガスコンロで調理しないようお願いいたします!光。