真夜中の西山先輩2話

実は…春休みに入ってからあの『音』は聴こえているんだ
そして、あの『音』に関する重大な出来事を俺は知っている。


K村先輩は語りだした。



K村先輩「これは、卒業していった先輩のそのまた先輩達が
聞かされていた、なかば伝説のような話なんだけど…。」


1890年代の頃(明治23年前後)

私たちが暮らしているこの寮は
多目的な宿舎であったらしい。

その目的の1つに
内地からこの地に来た開拓兵達の宿舎として使う事があった。

江戸時代後期に置いて
突如として北海道に巻き起こったゴールドラッシュ
それから30年近くたった1890年頃にあっても
度々発見される金に
開拓兵達は夢を追い求め、この地に来ていたらしい。


しかし、金が取れる場所は大自然の中
出くわすのはヒグマとエゾオオカミ

金を探すのも命がけだったようだ。


そんな中、一人の開拓兵が
エゾオオカミの皮をはいで売ろうと考えた用で
生け捕りにしたエゾオオカミをこの寮のまで連れて帰ってきたらしいのだ。

アイヌの民の中で
エゾオオカミは神聖な生き物

そんな目的の為に殺すと、カムイの怒りを受ける

と、言われたのにも関わらず

そのエゾオオカミを殺してしまった…。


それかららしい

この寮で
春先になると、夜中に
叫び声のような…『音』が聞こえるようになったのは…
※K村先輩談。


私「こ、こわいカムイの呪いじゃあないですかあ💦」
K村先輩「だろ、100年近くも受け継がれている話だよ。」
K村先輩「だからさ、、、」

私「???」

K村先輩「今夜、突き止めにいかないか!?俺たちで、その『音』の場所を!」

私「呪われたくないんですけど…」

K村先輩「科学全盛の時代に呪いなんかあるかよ!よしやろう!」


そうして、ビビる私を横目に
真相の究明を固く決意するK村先輩が
熱く燃えだしたのです!


次回
寮の地下に秘密の部屋が…!?西山先輩はいつオチを出してくるのか?たぶん最終回
にご期待ください(笑)

スミマセン明日も早いので、今日はここまでです!
いつも読んで頂いてありがとうございます!本当にうれしいです☆光クン。