真夜中の西山先輩3話

前回までの西山先輩は…。


私達が暮らしている寮は昔、
開拓兵※屯田兵とも呼ぶらしい※が使用していた宿舎であった。
そして。
そこでなんと
エゾオオカミを「言えない様な、なまらいずい」事をしていたのだった!






春休み
しずまりかえっていた暗闇の空間を
金属音が支配した

ゴーン、

ゴーン、、

寮の入口にある古時計が時を告げて、12回のベルを鳴らす

そう、深夜12になったのだ。




今日、真相を暴くべく参戦したのは…



結局いつもの4人だった



K村先輩
T岡君
Y田君
そして、私。

他の寮に残っている面子は出掛けるなり遊びにいったりなりで
寮内には居ないようだ。
因みに西山先輩は寮に残ってはいるが所用があるとの事で参戦しなかった
なんでも
どうしても借りてきたビデオテープを見たいらしい
普段なら首をすぐ突っ込むのに、、、
めずらしい。

このメンバーにとって
今回の案件はまさに呪いを解く為の冒険
各人、あの『音』に悩まされて
眠れない日々を過ごしている人達なのだ!
たから此処に集まった
この呪いをといて、一刻も早い安眠を手に入れるために。。

12時を、廻り
ついにあの『音』が聞こえ始めた。
その『音』は
叫び声なのか
それとも断末魔の悲鳴なのか
ただ単に、猫が鳴いている鳴き声なのか…

わからないが
確かに聞こえるその『音』
私たちはそれが、聞こえる方へと意識を集中した。



T岡「あの『音』が聞こえる…どこから…」
Y田「屋上いや、、地下から?」
K村先輩「地下…まさか‼」


K村先輩が何かに気が付き、1階中央の食堂にむかいだす
私たちもそれについていった。


K村先輩「皆は知らないかも知れないけど、昔の北海道の建物には
※198X年代※地下に貯蔵庫が造られているんだ」

T岡「つまりそれって」

K村先輩「ああ…。」

Y田「地下室に『音』の正体が」

私「居る」


1階中央の食堂についた私たち、
厨房に地下に降りる秘密の※別に秘密でもなんでもないが、表現的に※地下
収納扉を開いた

すると、、


ぐごごごごお
おおおおーー



おそろしい『音』が私たちを出迎える

私たちは意を決して奥に進む…

強い風と共に『音』が、おそいかかる

私「カムイの呪いだーー!かえろうようぅ!」
びびる私を横目に

K村先輩「大丈夫さ」

K村先輩「この強風と『音』でだいたい謎はとけた!」
マジかよという顔のT岡とY田


K村先輩「あとはこの暗闇の先まで行くだけだ!」

びびり過ぎて、Y田の背中にくっついて離れなくなる私。


そして、ついに地下室の暗闇の先に『アレ』を発見したのだった。




K村先輩「ん?」
T岡「これはなんだ?」
Y田「ミイラ、なのか」

しばれきった地下室の暗闇の向こうに
シェパード位の大きさの
謎の生物の亡骸がらあった。

かなりの年月
そこにありながらも、決して朽ち果てず
誰かをまっていた、そんなモノがそこにあった。


私「先輩。これってもしかして、あの…。」

K村先輩「ああ、そういう事だ
これがこの寮に伝わる伝説の正体だ」




そのシェパード的な物体の向こいう側に拳程の穴が空いていて
そこから、春先になると吹く強風が入り込んできて
まるで人の叫び声のような
動物の断末魔の悲鳴の様な
恐ろしい『音』になって、私たちに聴こえてきたのだ。

春の偏西風と
寮に残って居るよ限られた人間にしか聞こえなかったこの現象

伝説に残るにはたしかに
条件がよかったわけなのだ!。





T岡「何十年ここにいたのかは知らないけど弔ってあげなきゃですね」
Y田「俺もそう思うよ…。」

翌日、私たちは知り合いのお坊さんに、供養をお願いした。

それと同時に寮の管理人に穴をふさいでもらい
『音』が出るのを止めてもらった。
偶然とはいえ、あの『音』は


あのシェパードくらいの大きさの「生物」が
もう、我々は絶滅してしまうのだろうか
と言う、種の限界点を嘆いていたように聴こえてならない





現に
エゾオオカミ
1880年から1890年の僅かたった10年間に
一気に絶滅の道をたどってしまったのだから。。。
日本オオカミ
絶滅。。


結局、シェパードのような大きさの「生物」の正体は最後まで分からなかった

かくして、私たちは安眠が戻ったのであった。


翌日の夜中…


また、似たような『音』が聴こえてきたのだ‼

ふあーーん
ふあーーん

遠くに聴こえてくるその『音』
それはまるで、猫の鳴き声の様にもきこえたが
昨日の今日の事で私は恐ろしくて布団にうずくまってしまった!
私「やっぱりカムイの呪いだよー!呪いはとけてかったんだやー!」


すると私の部屋をノックする音
K村先輩「聞こえるか?光!これは呪いの『音』なんかぢぁない」

K村先輩「今回の犯人は西山だ!
あいつの部屋から『音』がするんだ!!」

K村先輩「聞こえるかーー!光!。」



その瞬間
西山先輩が、今回の『音』の騒動に
何故、参加しなかったのか
何故、彼が居ないときの深夜に『音』が発生してのか

私の中で、点と線が繋がったのであった





犯人はおまえかーーーー!!!




察しが良い方は既に今回のオチに気が付かれていたようですね💦
もっと文章を勉強して
面白く書きたいと思ってます!


今日も来て下さり、ありがとうございます☆

おやすみなさい、光クンより。。