おでん。
秋初
この時期になると
とある出来事を思いす。
それは
私が
生まれて初めて
人の狂気というモノを知り
その狂気が
人に畏れと恐怖を与える…
そういう所を目撃した
出来事であった。
秋の初
それは人をモノ悲しくさせる……。
秋も深まる11月のある日
私と友達Y氏は
寮の前で
ふと、紅衣さんに呼び止められていた。
紅「ねえねえ
今度、皆でおでん鍋パーティーをしたいのだけど…。」
私&Y「すればいいんでないの?」
紅「そこでだ、頼みがあるんだ。」
「…あたしが話していて…
コイツだ、と言ったら
その人物を二人で拘束してくれないだろうか。。。」
私&Y「えつ…っと?どういう事?」
紅「今はまだ話せないんだけどさ…ね?
たのむよ。」
珍しく、深刻な顔をしている紅衣さんに
私たちは
うなずくしかなかった。
そして…
11月のある週の土曜日、夜。
ついに寮の中で
おでんパーティーが実行されたのだ。
紅「いやー、学業も辛い中よく集まってくれた!今日は暖かいおでん鍋でもたべようじゃあないか!」
寮長「今日は紅衣うじが全て買ってきてくれたゾ!皆、感謝しろっ」
西山先輩「ラッキー!紅衣さんがおごってくれるなんて珍しいねー!」
T岡氏「なんかあったんスかぁ?彼氏出来たとか(笑)」
紅「うん♥️彼氏は出来てないけど、なんかはあったなぁ~~~☆☆☆」
今思えば
この時、すでに紅衣さんの目は笑っていなかったような気がする
紅「あたしの可愛いスープラが、ぶつけられたか何かで結構傷付いているんだよねーー☆☆」
紅「ショック過ぎて…、ソイツに御礼がしたくてさ」
↑↑↑
声の低い本気トーン
そして、その発言の時
一人だけ視線をそらしたのを
私は目撃してしまったのです…。。
後半に続く。